その日の帰り道は昔のことを思い出してはため息の繰り返しだった

もし痩せてたあんな風に思われることがなかったのかなとか、頭が良かったらうざがられなかったかなとか考えは堂々巡りするだけで……



そんな時後ろから声をかけられた


「…あの……これ落としましたよ」


ぱっと振り返るとそこには学校で女子からの人気ナンバーワンそして頭も良くてスポーツも出来ておまけに顔までいいと噂の神崎先輩が……


「あっ…ありがとうございます」


初めてしっかり神崎先輩の顔を見たけどやっぱりかっこいい…でも…こういうモテ男は私の体型を一番に馬鹿にしてくるやつだ。今までの経験上私の本能がそう言ってる!!!!

すぐにこの場を去らなねば!!!!!!

そう思い、知らない間に落としていたらしい生徒手帳を受け取り足早にその場を去ろうとした