「島崎さん。単刀直入に伝えるけど、岩田くんとはもうかかわらないでもらえない?」

「え?」

「岩田くんが部活の時に言ってたのよ、隣のデブがうざくてしょうがないって。でも岩田くん優しいじゃない?だからはっきり言えないから私が言ってあげたのよ」


ーーーうざい?


私ってうざかったんだ…岩田くんがそんな風に思ってるとも考えず優しさに甘えてたんだ……

あわよくばなんて図々しいにもほどがあったんだね…


「そうだったんだ!教えてくれてありがとう!もう関わらないから安心してって伝えてもらってもいいかな?」

「物わかりのいい子で良かったわ〜。ちゃんとそのこと伝えとくから。後…岩田くんのタイプはスリムで可愛くて頭のいい子って言ってたわ。教えといてあげる」

「ありがとう…」

本当はその場で泣き崩れたいぐらいだったけど私さえこの気持ちを我慢すればからかわれることも、これ以上岩田くんに迷惑かけることもないと思えば耐えられた。

次の日から岩田くんが話しかけてくれても素っ気ない態度をとったし、極力考えないようにしてきた。

数日後席替えがあったので無理なく距離もできた。


あの日から私が恋なんてしたらダメなんじゃないかと思ってきた。