2ヶ月前の新人歓迎会。私は舞いあがっていた。
隣には私の部署で1番モテている
飛鷹永涼(ひだかえいり)さんがいた。
彼は26歳。若くして我が部署のエースだ。
彼に想いを寄せている女性社員は数多い。
もちろん私もその中のひとりだ。
そんな中で私はとなりに座れたというのが
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

お酒も進んできたころ、周りの女先輩たちは
飛鷹さんに質問し始めた。

「飛鷹くんさー、婚約者いたってまじ?」

「なんで知ってるんですか?笑
本当ですよ。」

私は思わず飛鷹さんを見てしまった。
先輩たちの質問は止まらない。

「えー!本当なんだ!
じゃあ、婚約破棄になったってのもほんと?」

「俺の情報なんでそんなに知ってるんですか笑
でもほんとです笑」

「なんで!なんで!理由は?」

「それはプライバシーなんで笑」