恋愛初心者です、お手柔らかに?

「永山さん…俺…、好きだったんですよ。ずっと前から…」

好きだった齋藤君からの告白…そして、激しく、優しくキスをされて…

ベットから落ちて目が覚めた。

「いったぁーい、後ちょっとだったのに…」

何が後ちょっとだったのか…、和音で和己さんと茉耶さんから、齋藤君が私に気があるんじゃないか?みたいな話をしたもんだから、その晩に夢を見るって、どんな欲求不満なのよ、私。

ほんと、やだ。

あー恥ずかし。


「痛っ、腰打ったな、これ…、今日仕事休みでよかった…」

ベットから落ちた時に腰を打ったようで、少し動かすだけで痛みが走った。
腰を押さえながら、体を起こした。

「若くないな、ほんと」

やっとの思いで、立った私はゆっくり歩いてコーヒーを淹れにキッチンに向かった。

「でも、あんな夢見るって…私、年いくつなのよ。凄い妄想じゃない…。でも、あのキス…」

無意識に唇に手を当てた。
妙にリアルに感じた、あの感触。

「あー!ダメダメ。ほんとにただの欲求不満になっちゃう」

淹れたてのコーヒーを飲みながら、顔が赤くなっているであろう、自分の顔を手で仰いでいた。