これは夢?

私は、リアルな夢を見ているのだろか…

ドンッ

顔の近くに置かれたその手を見た。

綺麗な手。 男の人の手なのに、綺麗って。
そして、これは少女漫画やドラマで見た、有名な壁ドン?
その手の先にある顔を見た。

視線が絡み合う。

ドキッ

「永山さん…俺…、好きだったんですよ。ずっと前から、逃げないで下さい」

重なる唇。
激しく口づけをされたかと思うと、それは優しいものに変わった。

そして…吐息が漏れた。

「俺の彼女になって下さい」


あの齋藤君からの告白!
夢なら覚めないで!



「いや、待って…待って…私じゃ…あ、きゃっ…」

ドンッ

ベッドから落ちていた。