彼女は言った
「私はベビーカーに乗った事がない。いつも荷物持ちだった」

(私は毎週、ひとりぼっちだった…)

って言い返したかった。
でも、出来ない。
そう、私は母親に何も言えない。

なんでか精神科の先生は否定されて育ったから
嫌われたくなくて
良い子にしてれば何も言われなかったから
好きとかもっと構って欲しいとか言えなくなった

何かあれば
「お姉ちゃんでしょ」
「ちゃんとしてよ」

そう、私は長女に生まれたばかりに両親の期待を一身に背負って窮屈で孤独な生活をしていた。