「ねぇ、佐々木とのこと、協力しようか?」


「え?」


「俺と佐々木ってけっこうつるんでるし
 俺を協力者にするのはお得だよ!」


「あははは、ありがとう」


「彼氏のことは、話してもらえないかな?」

俺はもぅ1度聞いてみた。
まりちゃんは困った顔をしたが
なにかを決意したように
ゆっくりと口を開いた・・・・


「佐々木くんからどこまで聞いてるのか
 わかんないけど・・・・

 彼氏っていうのは、あっちゃんのことだと
 思うんだけど・・・・」


あっちゃんっていうのは篤っていう
佐々木とまりちゃんと塾が一緒で
仲良しな子のことだと思う。


「あっちゃんはね・・・・
 もぅいないの・・・・・」


「ん?別れたってこと?」


「ん~・・・
 そういう意味じゃなくて・・・・」

困った顔で弱々しく笑うまりちゃん。