「で?あきたはどうなのよ?」


「ふぇ???」


俺はもしかしたらまなおの好きな
相手が俺じゃないかと考えてたせいで
変な声が出てしまった・・・

めちゃハズい・・・


だって、5分の1ってことはけっこうな
確率でしょ?!


「ぎゃははは・・・なにその声?!
 超・ウケる・・・

 まさか、あきた自分じゃないかって
 考えてた?」


「うぐっ・・・うん」


「フフフ・・・・」

意味深な笑いを残してまなおは
吉田のところに走っていった。



おいおい!!ちゃんと否定してから
行ってくれよぉ~~~


俺は呆然としながら、立ち止まっていた。
走り去ったまなおを見つめたまま。