まなおはほんとに分かってないのかな?


「だって、お前の好きな相手が、もし仮に
 この学校だってなればさぁ・・・

 俺達の内のだれかってことに
 なるわけでしょ?!

 だから、みんな聞かないの!」


「ふ~~~~ん」


ふ~んってお前、この学校じゃないって
否定しないわけ?!

それって認めちゃったわけ?



「この学校だよ」


うわぁ!!言っちゃったよ。


「ふ~~~ん」
俺は平静を装って、答えたけれど、
いけないことを聞いてしまった気分に
なった。



「ねぇ、聞きたい?」
俺の顔を覗きこんで、ニヤニヤしながら
聞いてくるまなおは、俺の反応を
楽しんでるようだった。


「別に」


「ふ~~~~~ん」