「おはようございます」


「おはよう、吉田くん」

明るい声で答える麗香おねぇさま。


「あのぉ~、今度、相談に
 のってもらえませんか?

 僕、悩んでるんですぅ」

「あら?吉田くん、どうしたの?」

「ここでは・・・ちょっと」


俺は耳ダンボにしてそのやりとりを
聞いていた。


いいぞ!吉田。


佐々木も小さくガッツポーズしていた。



相談にのってもらうのは計画通りなこと。

まずは、悩みを聞いてもらいつつ
自分のことを知ってもらうこと、
そこから目をかけてもらって・・・

気付いたら麗香おねぇさまは吉田に
目が向きはじめて・・・


そして、恋に落ちる。


ってとっても短絡的なシナリオなんだが
案外、色々考えて行動するよりも
こんな感じの方が、うまくいきそうだと
思うんだが・・・・・