こんなことを言いながらも
仲良く写真を見る。



ってか佐和が写真に夢中だから
仕方なく俺も一緒に
見ることにしたんだけど。



「これはどこの写真?」



「あ~それは・・・どこだっけ?」



「フフ」



景色の写真が数枚続き、それを
黙々と見続けていた佐和が
1枚の写真で手が止まった。



「ねぇ、これ・・・ちょうだい」



「ん、いいよ。どの写真?」



覗きこむと・・・・
佐々木が不意打ちに俺を写した写真だった。



「げっ・・そんな間抜け面のでいいの?」



「間抜け面かしら?
 すごくいつも通りだけど・・」



俺ってそんな間抜け面なんだ・・・
ってことがショックだったけど


佐和が俺の写真を欲しがったことが
うれしくてショックを打ち消した。