プップップッ・・・


『はい、秋吉です』

電話の相手はお母ちゃん。
余所行きの声で電話に出たオカン。


「オカン!俺」


『あんたとっくに学校終わってるのに
 どこで油売ってるの?
 もぅご飯できてるよ』


俺からと分かると、普段の声にもどって
話す。



俺は情けないが、オカンを呼ぶことに
したんだ。


友達が急病で、おかゆを作って欲しいと
話すと、オカンは驚いていたが
住所を聞き、すぐに行くと
電話を切った。



俺は高橋の部屋に戻り、

「もぅちょっと寝ろ」


そう言って頭を撫でた。