「え?ほんとに?」

白鳥さんが素っ頓狂な声を上げた。



「うん」



俺ってば、すっかり佐々木とまりちゃんの
妄想にふけってて、なんの話題なのか
聞き逃していた・・・・。


「なんの話?」


「山下くんってお弁当、自分で
 作ってるんだってぇ~

 すごいよね~~~」


「弟と妹達の分も俺が作ってるんだ」


そう言った山下の弁当を見てみると
かなり豪華で・・・

俺のかぁちゃんが作ったものよりも
おいしそうな出来栄えだった。