「私、あきたの家まで知ってるんだよ・・
 もぅほんとただのストーカーだよね
 ははは・・・」


「そんなこと・・ないぞ。
 俺、けっこう今、感動してるもん」


「あははは・・・

 ずっと見てきた私にはわかるんだ。
 今、あきたがだれのことを見てるのかも」


弱々しく笑うまなお。


それは高橋のことを言ってるって俺にも
分かった。


「ってか聞いちゃったんだけどね・・・
 前にサロンで佐々木と話してたでしょ・・」


「あ~・・・うん」


河川敷にはもぅ着いていたが
まだ、明るいせいもあってみんな
それぞれで話していた。


「ごめんね、立ち聞きしちゃって・・・」



「それは別にいいよ・・・」



「私はあきたが好き・・・
 でも、諦める。」


「うん」


「夏休みって長いし、この間で
 すっきり諦めて友達になりたい」


「ん」


「だから、新学期からも仲良くしてね」


「こちらこそ・・・
 ほんとに、ずっと見ててくれてありがとう」