翔北医大3階ICUに着くと、母さんと響、さらにモデルをやってる姉貴の彩(さやか)が泣いていた。俺は恐る恐る声を掛けた。

「か、母さん...。ひ、久しぶり...」

「智!?来てくれたの?隣の人達は?」

「俺の彼女の李と李の娘の羽花。後は毅と毅の嫁の瑠と2人の子供の彪冴。親父は?」

姉貴の指が指した先にいたのは...。いくつもの管や機械に繋がれた親父がいた。