楓花が初めて雪を触ってから四日後の事だった 珍しく夫婦そろって寝坊する 慌ててお弁当を作り 朝ご飯にパンを渡す 「スープ飲む?」 「もう時間ないや」 いつもだったら楓花と2人でお見送りする だけどこの日だけは違った 「行ってきます!」 「行ってらっしゃい!!」 パンを口に頬張り慌てて家を出る優斗の背中に届くように叫ぶ 外は小雨が降っていた