雪が降る日は屋根に登れないため優斗の仕事はおやすみ

例年に比べ豪雪になったこの日
彼は張り切って外に出た

「ねぇ、寒いよ?何してるの?」

「出来てからのお楽しみ!寒いから楓花風邪ひかないように家に入ってな」

そう言って優斗は黙々と何かを作っていた

それが出来上がったのは日もくれた頃·····

「外に出てきて!楓花暖かくしてね!」

「わかったー!」

外に出るとそこには3人が入れる大きさのかまくらがあった中にはロウソクが灯されている

「凄ーい!!優斗やるじゃん!」

「楓花にとって初雪だろ?3人で写真撮ろ!!」

そう言って用意されたカメラのセルフタイマーで記念撮影

「ねぇ·····暗すぎてあんまりわかんなくない?」

「それも思い出だろ?」

楓花は初めて触った雪が冷たかったのか目を丸くして見つめていた

いつまでも……

このまま幸せな時間が続くことを2人で願っていた