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あれから急いでお昼を食べ終えて、ようやくランチルームをあとにした。
佑都先輩は周りの視線を全く気にすることなく、わたしにずっとちょっかいを出してくるから休まった気がしない。
今は教室に戻るために廊下を1人で歩く。
ほんとは佑都先輩が教室まで送るとか言ったけど、それこそもっと注目を浴びて厄介ごとに巻き込まれそうだから、逃げるようにその場をあとにした。
廊下を歩いていると、開いている窓からブワッと風が吹いてきて、ふわっと髪が揺れる。
その時、佑都先輩の香水の匂いが微かに自分からする。
……最悪。あれだけベタベタされたせいで、匂いが移ってしまった。
今日帰ったら、この匂いを洗い落とさないと……。そう思いながら、廊下の角を曲がった時。
突然角の教室の扉が開き、誰かにその中に身体を引っ張られ、雑に扉が閉められた。

