すると、夏向がブランコから急に立ち上がり、わたしの目の前に立った。
見上げるように夏向の顔を見れば、夏向の大きな手のひらが、わたしの頬を優しく包んだ。
チラッと見えた、耳元にある青いピアス。
わたしの好きな色の青……。
「か、かなた……っ?」
すごくドキドキする。
夏向の視線、触れる体温すべてが。
「……冬花って放っておけない」
「えっ……きゃっ……」
急に腕を引かれたせいで、自然と立ち上がり、夏向にギュッと抱きしめられた。
わたしの身体をすっぽり覆ってしまうくらい、大きな身体。
このぬくもりに包まれると、なぜか心地がよくて、すべてをあずけたくなってしまう。
「なんか、冬花のこと抱きしめると落ち着く」
ここまでシンクロしてるって、すごいと思った。
柄にもなく運命かもしれないとか思った。
話すのは今日が初めてのはずなのに。

