こうして、ケーキを食べ終えたわたしたちは夏向の部屋に移動した。
プレゼントを渡すタイミングを完全に見失ってしまい、いつ渡そうかそわそわしてしまう。
ここで樹里からもらったワンピースが頭の中にボンッと浮かんで、まだ着てもいないのに恥ずかしくなって顔が赤くなる。
それをごまかすように身体を丸めながら座って、クッションで顔を覆う。
「冬花どーかした?さっきから様子変だけど」
「い、いや、なんでもない…よ」
はぁぁぁ、もうどうしたらいいのって思いながら過ごしていると。
わたしのスマホがピコピコっと鳴った。
メッセージが届いたんだと思い、確認すると差出人は樹里からで。
【どう〜?うまくいってる?ちゃんとサンタさんやりなさいよ〜?積極的にならないと逃げられるわよ】
いつもは自分から積極的になることなんてできないけれど、今日なら…勢いでなんとかなるような気がするような、しないような…。

