ふと窓の外を見てみたら、さっきまで明るかったのに、今はもう暗くなっていた。
「そういえばいま何時?」
「もう夜の7時過ぎてるよ。
冬花ずっと爆睡してるから」
「えぇ、もうそんな時間!?
ってか、最初に寝たの夏向じゃん」
せっかくだからお家デートっぽく、2人で映画見たりしたかったのに。
寝て過ごしてしまったなんてもったいない。
「冬花のそばにいると眠くなる。
落ち着くんだよ、抱きしめてると」
「抱き枕みたいじゃん」
「抱き枕になってくれたらありがたいよ。
毎晩抱きしめてあげる」
そんなのぜったい無理。
毎晩夏向に抱きしめられたらドキドキして眠れない。
とか言いつつ、さっきまで夏向の腕の中で爆睡してたけども…。
すると、この雰囲気に合わないグゥッというわたしのお腹の音が鳴った。
「……お腹すいた?」
「うん」
「もう遅いしなんか食べに行く?
それか出前でも取る?」
「近くのファミレスいきたい」

