圧をかけるように笑ってくるから、
めちゃくちゃこわいんですけど…。


するとわたしの手を引いて、校舎の中へと入っていく佑都先輩。



「えっ、ちょっ、先輩。
わたし外でお客さん捕まえないとクラスの子に仕事しろって怒られるんですけど…!」



「んじゃ俺がお客さんになってあげるから。
冬花ちゃんのクラス案内してよ」


あっ、そうか。
先輩も連れて行けばいちおうお客さんにカウントされるんだ。



こうして先輩を自分のクラスへと連れて行った。


教室に着いてみると、なかなか賑わっていてコスプレの衣装を着て、はしゃいで写真を撮っている子たちがちらほらいる。



すると、タイミングよく教室の中から樹里が出てきた。



「こらー、冬花!あんたサボってないでお客連れて来なさいよ!」


「ちゃんとつれてきたよ」


「はぁ?まさか、その隣にいる黒瀬先輩?」


「そ、そうでございます」