無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。




***


気づけばかなりの時間話し込んでいて、窓の外を見てみれば空がオレンジ色になる時間帯になっていた。



「さーて、じゃあわたしはそろそろ帰るわ。あんたの生存確認できたことだし」


「生存確認って……」


こうして、樹里のおかげで楽しい1日を過ごすことができた。


玄関先まで見送りをすると。



「じゃあ、わたしは帰るけど。しっかり生活リズム整えなさいよ?まずはきちんと寝る時間戻して、3食必ず食べること。いい?」


「樹里お母さんみたい」


「返事は?」

「は、はいっ」


「よし。じゃあ何かあったら連絡して」

「うん。今日は本当にありがとう」



いい友達を持ったもんだと思いながら、少しずつ生活を戻していこうとしたんだけれど。


結局あまり直せず、そのまま夏休み数週間を過ごしていたら。


ついに。


夏休み後半の8月中旬。


「……38.5」


体調を崩した。