羽柴の親分も、玉さんも、
あっしも・・・

決して良いお家柄に生まれたわけじゃない。


幼い頃から百姓仕事もたくさんして、
米1粒が出来る喜びと大変さ、

農民として生きる人達の苦労を肌で感じながら育った。




“奴らと差し違えても・・
・・絶対に村は守るぞとん平”



羽柴のお頭とのひと悶着で左遷してきたあっし達を、加賀井村の人達は温かく迎えてくれた。



戦場では鬼になって槍を握る玉山一島も、

村のみんなと一緒に鍬を持てば・・
子供達に囲まれ相撲を取れば・・

そこには、いつもはじける笑顔の“兄貴”がいた。