「つーかそんなに見たいなら購買まで付いて行けば?」 「そんなストーカーみたいな真似するわけないでしょ!」 これはファンの間の暗黙の了解である。 ジロジロ見る代わりに先輩の迷惑になるようなことはしない。 この大群が全員ついていったら大変なことになるのは目に見えている。 だからこそポジショニングが大切なのだ。 「ふーん、とりあえず早く200円。俺は購買行くから」 「は〜〜、仕方ないな」 私は渋々財布を取り出した。 こいつがちゃんと返してくれるのは知ってるしね。