先輩♂を巡って幼馴染♂と争う話


その笑顔に勝手に癒されていると、先輩が何か思い出したような顔をした。

「今さらだけど、俺は渡辺涼。2年5組だよ」

「あっ、1年3組の山本奈々です!」

ご丁寧にクラスまで教えてくれた先輩に、罪悪感がわいた。

すみません、クラスはもちろん時間割まで把握してます…。

「奈々ちゃん、よければ連絡先教えてくれない?」

「はい、もちろん…えっ!?」

れ、れれれれ連絡先!?なんで私なんかの!?

てか名前呼び!?

まさか………先輩も私が気になってるとか。