桃ちゃんは出待ちの際一緒にいたファン仲間である。 最初は納得いかない顔をしていた桃ちゃんも、この目で見た購買での先輩の様子を話すと、私の半ストーカー的行動を忘れた様子で嬉々としていた。 「は〜やっぱ渡辺先輩、顔良すぎ!」 「ね、なんでこんな普通の高校にいるのか謎」 桃ちゃんと先輩談義に花を咲かせていると、横に気配が。 「奈々、やっぱ財布あった」 「はー?しっかりしてよね」 私が存外早く返ってきた200円を受け取ると、コウは定位置に戻っていった。