―空を見上げる。一面が青々とし、雲一つない晴天。今日も1日が始まる。―
朝早く昨日のバス停に行ってみた。いつもより早めのバスに乗り、15分の余裕ができるようにした。バスを降りると反対側のバスから彼女が髪をなびかせながら降りてきた。
「あっ!おはよう!偶然だね。まさか同じ時間なんて。」「おはよう!今日はテストがあるから少し早めにきたんだよ。」お互い笑みを浮かべながらまた帰りに会う約束を交わした。
昼になり、雨が激しく降り雷が鳴り響く。朝の天気がウソのように空一面が暗黒の闇に包まれているかのようだ。学校も終わり、部活もなかった。俺は急いでバス停に向かい走り出した。しかし彼女はいなかった。きっとまだ学校だろうと思い待った。一時間、二時間と時間が流れバスもとうとう最終の時間になってしまった。彼女は来なかった。
それから俺は毎朝同じ時間のバスで来て、帰りは最終まで待つ。それから三ヶ月が経った…以前の繰り返しを送っていた。しかしあの日以来彼女が来ることはなかった。
その時俺はまだ何も知らなかった。彼女が病気で入院するほど危険だということを…