多くの丸い頭がどんどん集まってきて泡を思わせる。
真っ暗な中、写真を撮る人達のスマホの光を頼りに、目を細めながら喧嘩の観戦。
カシャカシャとシャッター音が響く。
一気に視界が赤い光で埋め尽くされたと思うと、車の中から警察の方が出てきた。
「あー、やっぱり止めるのは警察かー」
でも、警察特有のオーラが感じられない。
弱々しい迫力のない声。
当然うるさいあいつらを止められるわけが無い。
ここの奴らは無駄に元気だからな。
警察が来たところで逃げようなんて考えてるやつはいない。
逆にわあわあ騒ぎ立ててもっと大事にする。
何でもあり、やりたい放題のみんなはすごいや。
怖いものなしって感じで。
ここ、’華白’は今日も騒がしい。
