白い花を咲かせるかすみ草にぴったりな花言葉。
冬野くんの真っ直ぐで揺らぎない心。
まるで、かすみ草みたく真っ白な心。
ぴったりな名前だよ。
「俺、ずっと女みたいな自分の名前が嫌いで。
親以外、誰にも呼ばせたことないんだ。」
「ご、ごめん。名前聞いちゃって……」
「いや、堀川にそう言ってもらったらかすみって名前も悪くないって思えた。」
少し恥ずかしそうに笑う姿は年相応な笑顔で。
吹っ切れた顔をしていた。
「なあ、堀川。」
「ん?」
「俺のこと、名前で呼んでくれない?」
「えっ!?」
「親以外に初めて呼ばれるの、堀川がいい。」
冬野くんの名前を初めて下の名前で呼ぶ人……。
そんな重責なんで私に……。
「私じゃないほうが……」
「堀川がいいの。……な?」
のぞき込むその表情が少しかわいく見えて。
根気負けしてしまった私は。
「……霞くん。」
初めて、うみくん以外の男の子を下の名前で呼んだ。
「うん、嫌じゃない。」
確認するように、そう呟く冬野くん。
「じゃあ俺も、凪って呼んでいいか?」
「う、うん。」
そう言って私たちは下の名前で呼び合う仲になった。
「あの日ぶりだな。」
「そうだね。」
玄関へ向かいながら、私たちは話す。
あの日以来、いつも通り霞くんの噂を聞いたりすれ違うことはあっても。
こうやって話をすることはなかった。
改めて、霞くんは住んでいる世界が違う人なんだなって事を思い知らされた。
でも今隣にいる霞くんはあの日の霞くんで。
本当はあの日の霞くんが本当の霞くんなのかもしれない。
なんて思い始めてる。
冬野くんの真っ直ぐで揺らぎない心。
まるで、かすみ草みたく真っ白な心。
ぴったりな名前だよ。
「俺、ずっと女みたいな自分の名前が嫌いで。
親以外、誰にも呼ばせたことないんだ。」
「ご、ごめん。名前聞いちゃって……」
「いや、堀川にそう言ってもらったらかすみって名前も悪くないって思えた。」
少し恥ずかしそうに笑う姿は年相応な笑顔で。
吹っ切れた顔をしていた。
「なあ、堀川。」
「ん?」
「俺のこと、名前で呼んでくれない?」
「えっ!?」
「親以外に初めて呼ばれるの、堀川がいい。」
冬野くんの名前を初めて下の名前で呼ぶ人……。
そんな重責なんで私に……。
「私じゃないほうが……」
「堀川がいいの。……な?」
のぞき込むその表情が少しかわいく見えて。
根気負けしてしまった私は。
「……霞くん。」
初めて、うみくん以外の男の子を下の名前で呼んだ。
「うん、嫌じゃない。」
確認するように、そう呟く冬野くん。
「じゃあ俺も、凪って呼んでいいか?」
「う、うん。」
そう言って私たちは下の名前で呼び合う仲になった。
「あの日ぶりだな。」
「そうだね。」
玄関へ向かいながら、私たちは話す。
あの日以来、いつも通り霞くんの噂を聞いたりすれ違うことはあっても。
こうやって話をすることはなかった。
改めて、霞くんは住んでいる世界が違う人なんだなって事を思い知らされた。
でも今隣にいる霞くんはあの日の霞くんで。
本当はあの日の霞くんが本当の霞くんなのかもしれない。
なんて思い始めてる。


