本物の宝石がついたネックレスを買ってもらった。
このネックレッスが私がお母さんからもらった最
後のプレゼントだった。
デパートを出て、2人で道を歩いているときだった。
バーン
今までに聞いたことの無いくらい大きな音とともに、私は倒れているお母さんの後ろにいた。
私には理解ができなかった
『お母さん……?』
『お母さん、どうしちゃったの?
今何が起こったの?ゆい分からないよ』
『ゆ…い
ごめん…ね、あなたと、最後まで、一緒に…いられなくて…
ゆい…あなたは…強く…生き…るのよ…』
すると、後ろから車が来た。
その車は私たちに向かって進んでくる。
きっとその車は私たちをひこうとしているのだろう。
6歳私でもわかった。もし、車が避けたとして
も、お母さんは死んでしまうかもしれないのだと
……
“おいていかないで”
そう思った瞬間、私はお母さんの腕の中にいた。
すると、お母さんの腕から力が抜けた……
『お母…さん?』
『ねぇ、お母さんってば!』
『お母さん!お母さん』
そう何度呼んでも返事は返ってこない
『……お母さん……』
私は、倒れているお母さんを起こそうと思い背中に手を当てると、私の手は真っ赤に染ってしまった
『お母さん、ゆい怖いよ…
返事してよ、お母さん。』
ピーポーピーポー
サイレンとともに救急車がやってきた
きっと通りかかった人が呼んだんだろう
それと同時に私は意識を手放した。

