「咲良〜少し深呼吸してみようか。」

体に力入れすぎっ
そんなに怖いんか。

目を瞑りながら深呼吸をする咲良。

「よし、ちょっとチクってするけど動くなよ〜」
俺は点滴針を刺した。

「……いっ」
咲良は堪えきれなかった涙がこぼれ落ちた。

「もう終わり!よく頑張った!あとは薬効いてくるまでじっとしてろよ〜」

そう言って頭を軽くポンポンっとして部屋を出ようとした。

「海斗先生っ」