目に涙をためて俺の腕をがっちり掴んでこっちをみる咲良の顔。

可愛い……
っじゃなくて!

「どした??」

「あ、いや…」

ん??
もしかして点滴が怖いのか??

「もしかして点滴が怖い??」

「ちょっと…だけ。。」

そーゆーことか。
可愛いやつめ。

「痛いのは一瞬だけだから、大丈夫。怖かったら目瞑ってな。」

「優しく…してください……。」
涙を目にためて言ってくる。

やめろって、
はじめてを奪ってる気分になるじゃねーかよ。

俺はもう一度消毒をした。