挨拶も終わり猪狩は今日の作業内容を説明し始めた今日はハウスの雑草抜きのようだ。
「じゃあ今日は4号ハウスの除草だ。先生はこの後すぐ出なくてはならないから後のことは三上先生の指示に従うように。わかったか?」
『 はい! 』
「よしじゃあ行こうか。」
その言葉でそれぞれが道具を持ってハウスへ向かった。除草を始めて5分ほどたった頃雅紀が口を開いた
「先生方って幾つなんですか?」
「僕は37だよ~海崎先生幾つでしたっけ」
「28です」
「そうなんですね。3人とも若いっすね」
そんな質問をきっかけにメンバーはそれぞれが教師達に質問をしていく。千佳は頬を染めたままボーっとしていたが。質問が始まると我に帰ったように勢いよく質問した。
「先生方ってご結婚は?彼女は?」
そんな勢いに3人は少し戸惑ったように答えた。
「僕は結婚してるよ。息子と娘が1人ずつ」
「僕は結婚はしてない。彼女はどうだろな」
「ぼ、僕も結婚はしてないよ」
海崎が結婚していないと聞くと千佳は目を輝かせグイグイと海崎の方へ行ってしまう。
「海崎先生タイプは??年下とかどうですか?」
「おい」
「はい!なんですか?」
「作業しろ」
「っはい!!」
そうして千佳は黙々と除草を始める。そんな千佳を見てメンバーは冷めた目で見ていた。真希は苦笑いになりながら作業をしていると三上が真希の方へやってきた
「確か菅野さんだったよね?」
「はい。そうです宜しくお願いします。」
「こちらこそ。それでねこれから僕君達の野菜の授業受け持つんだけど、去年どんな感じの授業だった?」
「そうですねぇ。プリント中心でしたよ」
「なるほど!ありがとう!」
「いえいえ」
三上が離れて行くと次に涼が真希の方へやってきた涼は海崎にベッタリの千佳を見ながら呆れていた。
「真希止めないの?またみたいだよ?」
「いいのいいの千佳の惚れぐせはいつもの事だから去年だって50歳の斎賀先生のこと追っかけてたけど1週間でやめたじゃん」
「そりゃあ相手が50のおじさんだったし....でも確かに今に始まったことじゃないかも。」
「でしょ?そうねあの様子で行くと1ヶ月は飽きないんじゃないかな」
「ええ僕はもうちょっと続くと思うけど」
「じゃあ賭ける?負けたらジュース1本」
「よしのった!」
真希と涼が自分を賭けの対象にしてるとも知らず千佳は海崎の隣で除草を行っていた。そして作業も大分進みお昼の鐘が鳴りお昼休憩になった。