菅野 真希は高校3年生、生まれてこの方彼氏なんていた事もないそもそも恋というものがなんなのかもイマイチよく分っていない。そんな真希が通うのは県立坂城農業高校、普通の高校とは違い農業を専門的に学ぶ。知識は勿論の事ながら実際に農場に出ての実習も行われ未来の農業従事者を育てる学校だ。そんな学校で真希は日々の実習に懸命に取りくみ特にこれといった出来事もないまま2年間が過ぎた。そんな時真希の高校生活を変える大きな出会いがあった。それは3年になる年の春休み、農業高校では長期休みに数回学校へ来て当番として実習を行う。真希が学校へ着き集合場所へ向かっていると聞き慣れた声が聞こえてきた。
「真希!!会いたかった~」
「千佳!久しぶり」
真希の方へ走ってやってきたのは同じ野菜を専攻しいる須藤千佳だ千佳は高校入学後からずっと一緒にいた真希にとって大事な存在である。
「ねね新しい先生どんな人達だろうね」
「そうだね野菜の先生は確か4人中3人が変わるんだよね」
「そうそう!イケメンがいいなぁ」
「全く千佳ったら、早く行こみんな待ってる」
「はーい」
そんな会話をしながら2人は集合場所へと向かった。