戦場の翡翠

それはそれは昔、李国がこの国、羅(ルオ)国の支配下にあった頃。

蝴蝶族というまるで本当に蝶のように美しい舞を舞う部族があったそうだ。

その部族は皆、容姿端麗なことも相まって天人の様だったという。

だがある時の王が他の女人には目もくれず蝴蝶族の一人の女人を愛した。

だが権力争いの世。

それを良く思わない王の側近の者達はその女人を殺した。

それどころか蝴蝶族の住む山中の村に火をつけたのである。

そして生き残った少数の胡蝶族ももう根絶やしになったと言い伝えられていたのだ。