「じゃあどこで会ったって言うの?」
北中と南中は学校こそ近かったけれど、交流することなんてほとんどなかった。
あったとしても部活の練習試合ぐらいだ。
だけど私はバトミントン部で、北中も南中も女子しかいなかったから、練習試合で会う機会なんてない。
「そんなに知りたい?」
「気になるから……」
「じゃあ今日から俺の女になるって言うなら、教えてやってもいいけど?」
ニヤッと、悪そうな笑みを浮かべる菅原。
菅原の女に、なる……?
「菅原の女になったら私はどうなるの?」
「は?」
だけど、私の疑問を聞いた瞬間、菅原は目を見張ってしまった。
そんなに驚くようなこと、聞いた?
「お前、まじでそれ言ってる?」
まじですとも。
冗談なわけがないから、私は縦に1回頷く。