腹黒王子のいいなり。



かわいい、やつ……?
誰の話をしているの?


「意味、わかってなさそうだな」
「わからない」

「お前がかわいいから、ちゃんと大事にするってこと」


わかった?と言われたけれど、もちろん頷けるはずもなく。

か、かわいい……?
今菅原は、私のことかわいいって言った……?



言われ慣れないその言葉に、また顔が熱くなってしまう。

「……照れた」
「あ、えっと……嘘だ」


こんな私がかわいいだなんて、絶対におかしい。
まったく思っていないのに、かわいいと言っているに決まってる。


「嘘なわけないだろ」
「だって菅原、かんたんに嘘つくから」

「今この瞬間もかわいすぎてキスしたくなる」
「……っ!?」


ダメだ、もう恥ずかしくて菅原のほうを見れない。
思わず立ち上がってしまう私。