腹黒王子のいいなり。



「菅原、手が…」

キスされてときと同じような動作に、私は慌てて菅原を止めようとするけれど。


「俺の質問だけに答えろって、言ったよな?」

菅原に言われてやっと、彼の言うことを守らなかったという事実に気づいた。


本当だ、つい忘れていた。


「ご、ごめん」

忘れていた私も私だ。
菅原に謝るけれど、顎に添えられた手を離してほしい気持ちでいっぱいだ。


「そんな簡単に許すとでも?」
「えっ……」


いつもの菅原なら、優しく笑って『気にしないで』って言ってくれるはずなのに。

目の前の男はまったく許す気がないらしい。


「じゃあどうすれば……っん……」


どうすれば許してくれるのか、聞こうと思ったら、その前に唇を塞がれてしまう。



二度目のキスは、さっきよりもずっときつく塞がれたもので。

恥ずかしさでいっぱいになり、また顔が熱くなる上にドキドキと鼓動が速くなった。