腹黒王子のいいなり。



「なんだよそれ」
「は……?」

「じゃあ本当にただの噂だったんだ」
「だから噂は本当じゃないってさっきから…」

「静かに」


私が言い返そうとすれば、静かにと言われ、人差し指を唇に当てられた。

それだけで、さっきのキスを思い出してしまい、せっかく落ち着いていた顔がまた熱くなり、ドキドキし始める。


「今から俺の質問にだけ答えて」

質問?
質問って、どんなことを聞かれるのだろう。


わからなかったけれど、素直に頷く。
すると唇に当てたれていた人差し指が離れた。



「春坂さんは、男と付き合ったことがない?」
「……ない」

「じゃあ男の免疫もない?」
「免疫?」
「免疫の意味も知らない?どんだけ疎いんだよ」


な、なんでそんな馬鹿にするような言い方をされないといけないの?と思ったけれど、質問にだけ答えないといけないから黙って頷く。