な、に……この感じ。
唇に何かの感触がする。
目の前には、信じられないくらい近い距離に菅原のドアップが映る。
なんというか、何かを重ねられてる?
柔らかな感触。
私の唇の形に当てはめるようにして、重ねられたそれは……もしかして、菅原の唇?
混乱する中で、必死に考えた結果行き着いた答えだった。
でも、もし唇だったとしたらこれは……き、キスじゃ……。
「……ふ、っ!?」
そこでようやく状況をはっきりと理解した。
これは、やっぱり菅原の唇だ。
つまり私はキスをされていたのだ。
そう理解した瞬間、今までに経験したことがないほど顔が熱くなる。
私の声にならない声が漏れ、さすがの菅原も驚いたらしく私から離れる。
「……は?」
そして私を見て、両目を見開いていた。



