なんだろう、この感じ。
たしかに目の前にいる菅原は笑顔だった。
ただその笑顔がなんていうか、怖いっていうか。
あまり言葉では説明しにくいのだが、菅原の雰囲気がいつもと少し違った気がした。
どちらかといえば悪い意味で。
「春坂さんって、もしかして……」
「おーい、お前らまだ教室にいるのか?
45分から集まりだぞ」
菅原が口を開いた瞬間、まるでそれを遮るかのようにして担任の先生が教室に顔をのぞかせた。
「ほら、鍵は閉めてやるからもう行くように」
もともとは先生が頼む側のはずなのに、上からな言い方に少し複雑な気持ちになる。
だけどたしかにギリギリまで教室におるのもよくないな、と思い直して私は荷物を手に取り、教室を出た。



