腹黒王子のいいなり。



「俺は別にいいよ」

そんな無理矢理押し付けられるのだなんて、絶対嫌なはず……と思っていたのだけれど。

菅原の口からは、まさかの肯定の言葉が出てきた。


「えっ、まじで!?」

野村本人も肯定してくれるとは思っていなかったようで、半分驚きつつ、半分は喜んでいた。


「うん、俺は別に大丈夫。
今日は予定とかないし」

なんて優しい人なんだ。
話を聞くとか絶対面倒くさいはずなのに。


それでも進んで受け入れる菅原は、やっぱり思いやりのある人だ。


「ありがとう雅!
さすが王子さまだぜ!

あとは適当に女子捕まえたらいけるぞ」


「そんなことないよ。
でもそうだなぁ、せっかくだし春坂さんとやりたいな」


野村の言葉に謙遜しつつ、今さらっと何かすごいこと言わなかった?