腹黒王子のいいなり。



「お、お、俺は無理ですよ!
今日は用事があるんで!」


「別に野村に言ってるわけじゃない。
この優秀な4人のうち2人が行ってくれるだけでいいんだ」


「そこは平等にクジが妥当では!?」
「最初はそのつもりだったんだが、クジを作るの面倒くさくてな」


この先生は担任という仕事をやる気があるのか。
明らかに私たちに任せようとしている気満々だ。



「じゃあよろしく頼んだぞ」

さらに先生はそれ以上野村の訴えを聞こうとせず、またパイプ椅子のある教室の隅に戻ってしまった。



呆然とする私とひなこ。
一方で野村はぎゃあぎゃあ騒いでいた。


「無理無理、絶対嫌だ。
え、雅お願いだから行ってくれよ。

雅が行くって言えば女子がほっとかないから、決まったようなもんだろ?」


こ、こいつは……最低だ。
たしかに菅原がやれば、女子の多くがやりたがるだろう。


だけど問題は、菅原に無理矢理やらせるということだ。