「俺は野村悠!悠って呼んでくれな!」
野村に至っては、下の名前呼びを強制していた。
もちろん戸惑うひなこ。
「えっと……悠、くん」
散々悩んだ挙句、“くん”付けにしたひなこは照れている様子だった。
男子を下の名前で呼ぶの、慣れていないのだろう。
私だってそうなのだけれど。
それにしても照れたひなこ、とってもかわいい。
どうやら野村もそう思ったらしく、頬を赤らめていた。
「ちょ、やべ、めっちゃひなこちゃんかわいくね?」
「そうだね、女の子らしくてかわいい」
「だよな!
えっ、ひなこちゃん俺と仲良くしよう!?」
明らかにひなこを気に入ったらしい野村は、早速彼女の手を掴みだした。
「え、えっと……うん、よろしくね」
「何この天使、めっちゃ癒し……!」
野村の反応に対し、ひなこは苦笑していた。
返答に困っているのだ。



