腹黒王子のいいなり。



「こらー、そこで揉めない。
決まったところから先生のところに言いに来い」


その時タイミングよく先生が間に入ってくれ、それ以上騒がれることはなかった。



「じゃあ決まったところからひとつに固まって話し合いしろよー」


班が決まればそれで終わり、ではなくて。
今度はバーベキューの役割分担などを決めるため、班で話し合いがあった。


私たち4人は菅原と野村の席をくっつけ、その周りに集まった。

その間も視線を感じるのは確かだった。


いったい菅原は何を目的として、私たちふたりと班を組もうと思ったんだ。



「友田さん……とは、話すの初めてだよね。
俺、菅原雅。なんて呼んでくれてもいいから。

よろしくね」


「う、うん……!友田ひなこです!」


ひなこは菅原に話しかけられ、明らかに緊張しているようで声が少し震えていた。


そんなひなこを見て、かわいいなぁ、なんて呑気なことを考えてしまう私。

それどころじゃないというのに。