「お前ら、やめろ!
俺のために喧嘩するな!」
「いや、別に野村と組みたいわけじゃないから」
「雅くんがいればいーの!」
残念なことに、どうやら女子の目当ては菅原のみだったようで。
野村は落ち込んだ様子だった。
菅原はというと、困ったように眉を下げて笑っている。
そりゃそうか。
こんな大勢に組もうと言われ、どうすればいいのかわからないに決まっている。
組む相手がいないのも嫌だけれど、人気者も苦労が絶えないなと思った。
まあ別に私には関係ないし、余った人たちと組むことになるんだろうなと勝手に思っていたら。
「みんな、ごめんね。
俺と悠は春坂さんたちと組もうってなってるから」
空耳だろうか。
今、菅原がとんでもない発言をしたような気がする。



