「お前さっきから俺たちの邪魔してなんなわけ?
王子さまとか言われて気取ってんじゃねぇよ」
なんということだろう。
怒った先輩は瞬く間に低く不機嫌なものへと変わる。
そのあまりの豹変に、私は言葉を失った。
「すいません、そんなつもりはなかったんですが……今日は俺と予定があるので、春坂さんは渡せません」
だけど菅原はそのことに対して特に反応せず、いつもみたいにキラキラとした笑顔でそう言った。
……って、ちょっと待って。
今菅原は私と予定がある的なこと、言わなかった?
そんな約束した覚えなんてない。
「はぁ?なんだよお前、もう今日抱かれる相手決まってたのに俺と話してたわけ?
意味わかんねぇ」
いや、意味わからないのは私だから。
そもそも抱かれる相手って何?
先輩はバカそうなのに、難しい言葉をたくさん使う。



