腹黒王子のいいなり。



「話って何ですか?」


そんな中庭で、先輩をじっと見上げる。
私の質問に対し、先輩はニヤッと口角を上げ、嫌な予感がした。



「そんなこと聞かなくてもわかってるくせに」
「はい?」

何の話をしているの?
真意がまったくわからない。



すると先輩が、私に一歩近づいてきた。

「やっぱり噂は本当なんだ」
「さっきから何言って……」

「今日から俺の相手してよ」
「は?」


ダメだ、話が噛み合っていない。

「俺じゃ不満……なわけないよね。
ここまでノコノコとついてきたわけだし」

「話があるって言ったのはせんぱ…」

「あー、そういうしらばっくれるのはいいから。
もともと君に興味があったんだよね」


しらばっくれているわけじゃないし、興味なんて持たれても困る。