さすがのふたりの行動には、雅も目を見開いて驚いた様子で。
少しの沈黙が流れたあと、雅は大きなため息をついた。
「……めんどくせぇ」
ぼそっと呟いた雅は、私の知る本当の彼の姿だった。
「は?雅、何言って……」
私は驚かなかったけれど、もちろん裏を知らないふたりは驚いていて。
「俺があんな女子に囲まれて、お前のこと悪く言うやつに対して何とも思ってないとでも?
普通に考えてわかるだろ、このバカ。
俺だって腹立つから、ああいうの全部。
いいからこっちにこい」
「えっ……」
腹立つ……じゃあ、雅は私のために腹を立ててくれたの?
そう理解した瞬間、また涙が頬を伝って。
私は雅の元へ向かい、ぎゅっと抱きついた。
「雅……」
「第一お前はあんなやつらの言葉、気にしなくていいんだよ」
「うん……」
「勝手に言わせとけ。そんな泣くぐらい不安だったのか?」
「だって雅と私は……全然違うくて」
「そんなわけねぇだろ。お前みたいな良い女、俺は知らない」
い、良い女って……急に恥ずかしくなって、さらに雅の胸元に顔を埋めた。



